東芝製のスマートフォン

日本の国内市場で初めて発売された東芝製のスマートフォンは、ソフトバンクモバイルのX01Tです。2007年12月に発売されたこの機種は、HSDPAなどを使った高速通信などの点においては評価が高かったようですが、バッテリーの消費の激しさ、基本ソフトなどの起動の遅さなどの理由により、機種自体の評価は芳しい物ではなかったようです。その後2009年にNTTドコモからT-01Aが発売されました。すでにこの頃にはiPhoneをはじめとしたスマートフォンが日本でも人気になりつつあった為、一部マニアを中心に評判が広がりました。
T-01Aはスマートフォンとネットブックの融合をコンセプトに開発され、PC並みのウェブブラウザ、1GHzのCPUなど、快適に操作するための技術、4.1インチのワイド液晶画面を装備することで、webの閲覧、メールの作成などもよりスムーズに行うことが出来たため、NTTドコモでの東芝の機種参入が久しぶりだったことも併せて話題となりました。
同機種がソフトバンクからもX02Tとして販売されましたが、ソフトバンクでの東芝製モバイル端末はこれが最後の機種となります。その後2010年にはau向けのスマートフォンISO2が発売され、主要3キャリアでのスマートフォン供給がなされることになりました。そして同年、富士通との携帯電話事業の統合がなされ、現在auには富士通東芝モバイルコミュニケーションズとして端末の供給がなされています。